物語ももたろうを聞くのが好きな犬(笑)

遠く離れた場所に住む仲間世帯を久々に訪ねる事になりまして。

先方様ったら近頃業務も順調だし娘達も元気に育っているしなんか近頃、家屋も買ったんですって!順風満帆とはまさしくこの事!・・・で、問題となったのは『訪問の間、わが盲導犬候補生アーシー(仮名)を如何にするか』でそこらへん妙に能天気なわが夫(英国人)が「犬、居宅に入ってもらって問題なしって仲間が言っていましたよ」「その『仲間』は仲間家族の夫のほうだろ。

あの妻の方は趣味特技:お清掃および片付け整頓、な人だぞ。

こんな抜け毛現れて有機生物を新居に入れられるかい」ただ訪問時は夜、その日の天気予報は大雨。

いざとなれば我々人間たちが住宅の中で久闊を叙する間犬には車の中で寝ていてもらえばいいか、と心の中で算段をつけ遊びに出かけたところ、友達宅ったら単なる新居じゃなく超・新・建ってから、これはもう現実にあんな生き物を入れられません!というか、スコットランドでもあるところにはあるんですね、あんな最先端意匠で最先端建築材質を駆使して作った小粋かつ暮らししやすいすばらしいな住まうスペース、邸宅地が!住宅の中を見せてもらう間私は気がつけばどんどん「ああ、いいなあいいなあ、これは現実にいい居宅だなあ、これも最高、あれも最高、すべてが新しく輝いている、ああもうこんなところに住めるなんて君たちはなんて幸運なんだ」とかどんどん呟いておりまして、あとから夫が「あれは正しい礼儀作法ですね!」とか微笑んできたんですけど違うよ!礼儀作法どうこうじゃなくてただ本心が漏れ出ていただけだよ!いいなあ、新築邸宅!ここのところ普通の歩行訓練で私がシビア姿勢を取り続けている事もあり今日は一度そのストレスの発散も兼ねて山道を走らせるか、と。

途中で一度小さな娘たちの集団とすれ違ったのですが、犬には異常に社交的でも我が子には一定の節度を保った姿勢を示すわが黄色雌犬は特に問題も起こさず。

居宅に帰った後はわが夫(英国人)が庭でロープ投げなどしてそして体力を消耗させ、さあこれであとは夕方までいや、何なら就寝時まで犬は静かに昼寝をしてくれるに異なる点ない・・・と思ってしまった私はまだまだ犬の驚異の回復力を解釈していなかったのです・・・そのようなわけで夕食後盛んに『外で飲もうひと遊び』を要求するアーシーでしたが、賢き犬よ、外を見てくれ、夕方からこっちここら辺は雨ではないか・・・!というわけでストーブ前で犬を『寝かしつける』戦法に出たのですが撫でようが子守歌をうたおうがアーシー嬢には影響なし。

いや、その間は静かに目を閉じていてくれるのですが手の動きや歌を止めちゃうと「・・・さあ、じゃあ、走る?」みたいに目を開けてしまう。

ああ、もう、これは・・・!試行錯誤の結果私が行きついたのが『桃太郎』の語り聞かせ(もちろん使用言語は日本語)。

ももたろう(日本傑作絵本シリーズ)ももたろう、むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました・・・サルが仲間に加わったあたりでアーシー嬢、無事に寝落ち。

ありがとう桃太郎!