覚えているのはいつも弱者

小学校5年生の頃、同じクラスに少し変わった女の子がいました。

その子は所謂多重人格のような子で、人によって接する態度がコロコロ変わる感じでした。

ある時クラスの席換えで、私はその子の隣の席になりました。

最初の内はお互いにどんな人なのか探っているようによそよそしい感じで過ごしていたのですが、 日が経つにつれてお互いに猫を被っていた部分が取れてきた頃です。

国語の授業でいざ教科書を読もうか、というタイミングで、その子が教科書を忘れてきたと言い出しました。

私は隣の席でもあったので、机をその子の隣に移動させて、 国語の教科書を広げました。

すると、驚いたことにその子は、鉛筆を右手に持つと ものすごい勢いで教科書にグルグルと線を殴り書きしだしたのです。

とてもびっくりした私は思わず「やめて」と声を出して 担任の元へ行き、経緯を説明することにしました。

すると担任の先生は「そう~」と一言行っただけで終わったのです。

私はその後その子にも担任の教師にも不信感しか残りませんでいた。

今冷静になればたいしたことないのですが、 当時は誰も信用できない!と思ってしまい、 いつかその子に同じように嫌な気分を味わわせてやりたいと思いました。

小学校卒業後、10年以上経ってからその子を見かける事がありましたが、 やっぱり傲慢で変わっていない様子だったのでその気持ちも再燃。

しかしながら、私は店の店員の立場で相手はお客さんの立場だったので、 結局は何もする事も出来ず、モヤモヤした気持ちのまま終わったのでした。

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